生活

管理栄養士の私が管理栄養士にならなかった理由

私は管理栄養士の資格を取得しています。

しかし、資格は所持しているのですがその資格がなくても良い仕事をしていました。(現在は育休中)

これから管理栄養士をめざす方は色んな方がいると思います。

管理栄養士の養成の大学に通いながら、「やっぱり違うかも」と思っている方もいると思います。

今回はそういう方に向けて書いていけたらと思います。

 

親にすすめられた資格が管理栄養士

 

もともと国際的に活躍したいと思っていた私でした。

しかし、両親に反対されます。

母親
母親
帰国子女がいるなかで戦っていけると思ってるの?
・・・。。
高校生の私
高校生の私
母親
母親
やっぱり医療系が確実よ。今は管理栄養士の需要が高まっているって。どう?

 

そして、管理栄養士の養成課程の大学へ進学しました。

 

周りとの違いに違和感を感じ始める

 

管理栄養士の養成課程に進学した私。

同じ学科の学生たちは料理が好きで家庭的な子が多かった印象でした。

お菓子作りが好きな学生も多く、私は料理は今まで全くしたことがなかったので、

一人暮らしを機に料理好きになろうと思いました。

しばらくはメニューに凝ってみるも、しだいに面倒になりました。

 

大学生の私
大学生の私
作るより食べる方が好きなんだよなぁ~

それでも、栄養成分について勉強するのは楽しかったです。

食というのは生活の一部なので、誰にでも興味は持てるジャンルではあります。

 

大学生の私
大学生の私
知らなかった!面白い!

そう思うことはたくさんありました。

 

違和感を感じたのは実習先

 

私が想像と違ったのは以下の点です。

※個人的な意見です。

・管理栄養士は献立を立てたり、栄養指導するだけではない
・早番、遅番というシフトがあるところも多い
・体力が必要
・調理師をまとめるのが大変
・病院での地位が低い
・委託会社の管理栄養士は立場が弱い
・医療系スタッフはテキパキ、ハキハキタイプが多い

 

管理栄養士の養成課程であれば、様々なところに実習へ行くと思います。

管理栄養士は実際は献立を立てるだけではなく、調理にも携わる人が多いです。

 

現場では殆どの管理栄養士が調理し、片付けなどもこなしていました。

結構、体力のいる仕事ではあります。

 

また、管理栄養士のシフトが決まった時間とは限らないことも知ります。

早番、遅番などもあります。

早番は早朝から。遅番は夜遅くなる。

特に病院や特別養護老人ホームなどはそういったシフトがあると思います。

この早番、遅番が交互にくると体力的にも大変なことに気づきます。

このシフトに体が慣れることが出来ずに辛くなって辞める人も多いようです。

 

一番私が、この仕事向いていないかもと思ったことは・・・人間関係です。

私の個人的な意見なのですが、病院や特別養護老人ホームで働いているスタッフの方たちが気が強い人が多く、

おっとりしたような感じの私を見るとイライラするようでした。

調理時間に追われているというのもあるので、仕方ないのですが。

声も小さいので、現場で叫ぶように声を出さないと届かなかったのも、悩みでした。

 

 

また、実習中に調理員のおばちゃんたちが立てた献立について愚痴をいったり、陰で管理栄養士の悪口を言っていたこともトラウマになりました。

 

特別養護老人ホームでは、おじいちゃんおばあちゃんと食事もしていたのですが、周りの介護士の方の暴言が辛かったです。

そういうホームだけじゃないと思いますが、そこは暴言を吐く介護士さんが普通にいて、それを日常としているのに恐ろしさを感じました。

実習生の私
実習生の私
こんなところで働いたら、気持ちが荒んでいきそうだ・・・。

私は実習中に話をしてくれていた おばあちゃんが「ここは辛い」と言っていたのが印象的で、心に引っ掛かりました。

今でも思い出すと辛いです。ホームのおじいちゃんおばあちゃんが感情を無くしたような様子にも衝撃でした。

 

そんな感じで様々な実習先を体験した私は、管理栄養士としての職業の理想と現実が自分の中で乖離しているのに気が付いていきました。

 

管理栄養士に向いていないと気付く

 

私は管理栄養士に向いていないと気付きました。

色々とあって、大学院に進学しました。

せかされて作業するよりも、機械をいじったりしている方が楽しかったのです。

 

管理栄養士に向いていないと思った人は研究の道へ行くのもありだと思います。

 

ただ、大学院に進学して鬱になってしまいました。

 

「こんな研究、大学院に進学してまでやりたかったの?」

「お金払って、先生の研究の手伝いをしてるって何なの?」

「なんで嫌いな助手に気を遣わないといけないの?」

 

単刀直入に言えば、大学院に進学しなくたって、研究の仕事はできたんです。

(もちろん、積極的に研究したい方は大学院へ進んだら良いと思います。)

 

管理栄養士の研究職は色々

 

私は派遣社員ですが、研究室で働いたりしていました。

実際、研究職は契約社員や派遣社員が多いのも事実です。

 

安定的に働きたいと望む方は、正社員の食品分析などのお仕事は探せばありますので、応募していきましょう!

 

派遣社員でも、正社員登用の案件は最近多く出てきています。

今からでも研究職に挑戦してみたい!という方は派遣から研究職をスタートしてみてもいいかもしれません。

 

使わなくても資格を持っていると安心

 

管理栄養士は国家資格です。

使う、使わないは人の自由です。

 

私の友人の何人かは管理栄養士とは別の仕事に就きました。

ただ、その殆どが管理栄養士として再就職したのも事実です。

 

管理栄養士として働くのに迷いがある人は、別の業界だって試したら良いと思います。

別の業界で「違う業界に来たけど、やっぱり、違うかもしれない。管理栄養士の方が給料も良いし。」

そう思った時に管理栄養士として復職すれば良いと思います。

 

私は派遣社員で研究室で働くという働き方をしてきました。

自分のライフスタイルやお金のことと相談しながら、いつかは管理栄養士として正社員として働くというのも

ありかなと思っています。

今のところは現実的に考えていませんが、何かあれば、そういう保険もある・・・という意味で。

ブランクがあっても、管理栄養士は割と就職はしやすい資格ではあります。

 

最近のトレンドは歯科に管理栄養士

 

管理栄養士は病院や学校、特別養護老人ホーム、食堂、幼稚園・・・だけではありません!

歯科で患者さんの食生活の改善についてアドバイスという仕事も最近増えています。

 

主に都会の歯科医での募集なので、田舎だとそういうのは少ないかもしれません。

 

ドラッグストアでも栄養相談などを開催するために、管理栄養士を積極的に採用していたりします。

向いていないかも・・・と思っても、視点を変えて勤務先を考えると自分に向いている仕事が見つかるかもしれません。

 

私は文章を一人で書いたりするのは結構好きなので、このブログで今後、管理栄養士として記事もかけたら良いなと思います。

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